日本での演奏会1  6月23日木下正道個展

1, 双子の音楽 木下正道作品個展演奏会

2021年6 月23 日(水) 東京オペラシティ・近江楽堂

18時30分開場、19 時開演

入場料

前売り、予約 3000円 当日3500円

出演者および演奏曲 (すべて木下正道作曲)

低音デュオ (松平敬 /バリトン 橋本晋哉 /チューバ )

双子素数 I (2011), I-b (2013) 約25 分

歌と箏 デュオ (薬師寺典子 /ソプラノ 吉原佐知子 /箏)

双子素数Ⅱ (2018),Ⅱ-b (新作初演) 約25 分

ギターデュオ (土橋庸人+山田岳 )

昼の中の眠りの群島 Ⅷ (2016) 約38 分

(演奏順未定)

お問い合わせ先 [email protected] またはメッセージでも承ります。

(作曲者より)  今回演奏していただく曲たちは、それぞれ二重奏によるものですが、どれも長く、技術的にも体力的にも極めて過酷なものを演奏者に求め、また歌詞の取り扱いなども、いわゆる日本語の「自然な抑揚」を無視した、数理的な規則から編み出された一見不可思議に聞こえる言わば「歌いにくい」ものを採用しています。ちなみに歌詞は「百人一首」の、双子素数に当たる番を使用しています(チラシ表のそれぞれ赤くなっていたり青くなっていたりする歌です)。  またギターデュオ曲も、片方のギターは調律を半音ずらすことによって、二台のギターによる「豊かな響き」を、一旦封じているようにも映るかもしれません。  しかしその「困難な状況」こそは、演奏家の身体の奥底に眠る「何か熱いもの」を引きずり出し、音楽として、時間や空間に遍く広がって行くように仕組むための、必然的な選択でもあります。小難しいことは抜きにしても、ここで繰り広げられる演奏家の「赤裸々な存在」を目の当たりにすることは得難い体験となるでしょう。  それぞれの曲の初演者の皆さんによる白熱した演奏により、激しさと静謐さ、野蛮さと洗練さ、厳しさとユーモアが混在する世界をどうかお楽しみください。